単身世帯率4割、
5人に1人の男性が、生涯未婚で終わる時代に。
「結婚できない」のではなく、「結婚しない」彼らの日常が明らかに!
男性の生涯未婚率は近年増え続け、いつの間にか、独身男性はもはや少数派では片づけられないボリュームにまで成長した。
人数ボリュームが拡大するということは、そこに消費のポテンシャルも生まれてくる。にもかかわらず、「消費は女性が動かす」と言われて相手にされなかった彼ら独身男性。
今までベールに包まれていた、そんな「結婚しない」独身一人暮らし男性(「ソロ活動系男子」、略して「ソロ男」[そろだん])に着目した。
本書は、彼らの生活意識や価値観・性格・消費行動などの定量・定性調査をふまえ、新たなマーケティング活動のヒントが得られないか、をまとめたものである。
《「ソロ男」はこういう価値観を持っている》
・「結婚できない」ではなく「結婚しない」
・「一人で自由に過ごす時間」が大切
・自分のためにお金を使いたい
・平均年収は300万円台が最多
・他人をほめないくせに、自分はほめられたい
・誰かと遊びたがるくせに、一人になりたがる
・毎日買い物。お店が冷蔵庫
・値引き・限定商品に弱い
・ドケチな浪費家
・「モテたい」より、「負けたくない」
《スペシャルインタビュー掲載》
▼①男性学の視点から「『男とはこうあるべき』というイメージ支配からの解放が必要」武蔵大学・田中俊之さん
▼②男性誌の視点から「男の買い物は、本質的なモノを吟味する時代。心を豊かにする消費へ。大切なのは物語」宝島社『MonoMax』・柚木昌久編集長
▼③ソロ男の視点から「僕、ガチ・ソロ男です(笑)」株式会社せーの代表・石川涼さん
▼④マーケッターの視点から「ソロ男の人たちは、真面目でナイーブ」インフィニティ代表取締役・牛窪恵さん
序章 増え続けるソロ男
独身生活者は、もはやマジョリティへ
世代を超えた共通のソロ男的消費行動
第1章 ソロ男の意識・行動を分析する
ソロ男分析1 ソロ男とは?
2・生活意識 自由に生きるけど、ほめられたい
3・買い物意識 なんとなく買ったりしない
4・性格 頑固で、あまのじゃくで、へそ曲がり
5・典型的な「自己矛盾行動」 「言ってること」と「やってること」が違う
6・日常品の買い物行動 毎日買い物、お店が冷蔵庫代わり
7・外食、夜遊び行動 合コンよりも、男どうしで飲むのが好き
8・趣味、余暇行動 自分の好きなことをとことん追求したい
9・恋愛行動、結婚観 恋愛はするし、彼女もいるけど、結婚はしない
10・経済事情 しっかり貯金している
11・友達づき合い 友達とは深く濃く長くつき合う
インタビュー① 男性学の視点からソロ男を語る 武蔵大学・田中俊之さん 「『男とはこうあるべき』というイメージ支配からの解放が必要」
② 男性誌の視点からソロ男を語る 宝島社『MonoMax』柚木昌久編集長 「男の買い物は、本質的なモノを吟味する時代。心を豊かにする消費へ。大切なのは物語」
③ ソロ男の観点からソロ男を語る 株式会社せーの代表・石川涼さん 「僕、ガチ・ソロ男です(笑)」
④ マーケッターの視点からソロ男を語る インフィニティ代表取締役・牛窪恵さん 「ソロ男の人たちは、真面目でナイーブ」
第2章 ソロ男のこだわりの趣味
① 集めるソロ男 ② 旅するソロ男 ③ 応援するソロ男
④ 鍛えるソロ男 ⑤ 作るソロ男 ⑥ 賭けるソロ男
第3章 既婚者の中にもいるソロ男
ソロ男が結婚すると、「隠れソロ男」になる
結婚しても意識は変わらない「隠れソロ男」
第4章 ソロ男の消費行動の未来
今後、お金をかけたいもの、かけたくないもの
ソロ男に消費させるための「2つのスイッチ」
ソロ男を動かす9つのツボ
荒川和久
独身研究家/マーケティングディレクター。ソロ社会論および非婚化する独身生活者研究の第一人者として、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・Webメディアなどに多数出演。韓国、台湾などでも翻訳本が出版されるなど、海外からも注目を集めている。著書に『結婚しない男たち― 増え続ける未婚男性「ソロ男」のリアル』(ディスカヴァー携書)、『結婚滅亡』(あさ出版)、『ソロエコノミーの襲来』(ワニブックスPLUS新書)、『超ソロ社会―「独身大国・日本」の衝撃』(PHP新書)など。