元Google採用マネジャーが教える
一生役立つ普遍のビジネスマインド
うまくいく人は「努力のしかた」を知っている
僕がGoogleで働いていたとき、Googleの成功ストーリーは世界のいたるところで華々しく共有されていた。同時に一方では「それはGoogleだからできたんだよね?」というような意見が少なくなかったことも、僕は知っていた。
そうした、綺麗事に見えるそれらのストーリーに対する一部の反発とも言える意見は十分理解できる。しかし実際は、それらの企業は最初から華々しかったわけではない。スマートやノーストレスよりはむしろ、答えのない課題解決のための試行錯誤と頻発する問題を解決するために泥臭い努力をすることが日常なのだ。それが、僕がGoogleをはじめ、いくつもの急成長企業を間近に見てきた僕の結論だ。
であれば本当に役に立つのはそれらの企業のベストプラクティスというよりは、ベストプラクティスを生み出す急成長企業で働く人たちのマインドセットなのではないかと思うにいたりこの本を書いている。
<はじめに>より
【目次】
はじめに
第1章 「誰かがなんとかしてくれる」時代の終わり
なぜ今「SSマインド」が必要なのか
第2章 SSマインド
不確実な世界を生きるためのマインドセット
第1原則 不確実な人生を試行錯誤しながら楽しむ
第2原則 内発性を発揮し当事者意識を持つ
第3原則 才能×努力で成果を出す
第4原則 学び、成長し、再生する
第5原則 信頼ベースのネットワークを作る
第3章 SSマインド的キャリアアドバイス
おわりに
茅根哲也
東洋大学文学部卒業。2005年、グーグル株式会社(現・グーグル合同会社)入社。日本のエンジニア採用チームを立ち上げ、トップレベルのソフトウェアエンジニアを100名以上採用。同社では約10年にわたり人材採用マネジャーとして日本、中国、韓国、台湾、東南アジアを中心とした国際的な人材採用を行う。グーグル退職後はお金のデザイン、スマートニュース、MODE, Inc.など、国内外のテクノロジースタートアップ企業で人事責任者を歴任し企業文化と人事制度の構築に貢献。現在は人事や人材採用に関するコンサルティングを行っている。横浜市出身、二児の父。