大切な人を亡くしたあなたへーー
悲しいだけ、悲しんでいい。
そして、再び歩き出すための28のヒント。
老親や家族、長年連れ添ったパートナーや、友人との死別、
世間では「ありふれた死」と呼ばれるものかもしれない。
でも、大切な人の死は、やはりつらく、悲しいもの。
そんな別れの痛みや苦しみを癒すのが「グリーフケア」と呼ばれるものです。
グリーフとは、日本語で「悲嘆」という意味。
大切な人を亡くした喪失感や悲しみ、といった感情に
自分なりに向き合い、癒していくヒントを綴った一冊です。
グリーフケアを専門に研究、教育を行い、
病院や葬儀社などと連携して、数々のケアの実践を行ってきた著者が、
734の体験知から紡がれた、
喪失から再生への知恵を紹介します。
1章 悲しみのうずのなかで
2章 こころをみつめる
3章 まわりをみわたす
4章 明日をむかえる
5章 会えない人とともに
坂口幸弘
関西学院大学「悲嘆と死別の研究センター」センター長。
同大学人間福祉学部人間科学科教授。
専門は臨床死生学、悲嘆学。
30年近くにわたり、死別後の悲嘆とグリーフケアについて研究・教育にたずさわる一方、ホスピスや葬儀社、保健所、市民団体などと連携し活動してきた。
赤田ちづる
関西学院大学「悲嘆と死別の研究センター」客員研究員。
上智大学グリーフケア研究所、関西学院大学大学院人間福祉研究科で学んだのち現職。
研究のかたわら、主に関西を拠点として、グリーフケアの実践活動や支援者の養成に広く取り組む。