2011年から、小学校(高学年)で英語の授業が必修化されました。今後、正式な教科にする動きもあります(東京都品川区や金沢市などではすでに小1からの英語教育を実施)。
このような流れの中で、
「子どもには、幼児のうちから、英語教育を受けさせたい(しかも、できるだけ安価で!)」
「子どもには英語が話せるようになってほしい(けど、自分は英語が話せない!)」
とお考えの親御さんも少なくないのではないでしょうか。
そんなみなさまにおすすめなのが、本書でご紹介する「英語あそび」です。
「ごっこあそび」「ゲーム」「からだあそび」「ことばあそび」など、紙とはさみとクレヨンがあれば、おうちですぐにできる50のあそびを紹介しています。
この「英語あそび」のもとになっている考え方は、「イマージョン教育」。
(イマージョン教育とは、外国語「を」教えるかわりに、外国語「で」算数や社会などの教科を教える方法。外国語に「どっぷり浸された」状態で学ぶ子どもたちは、「勉強する」という概念を持つことなく、外国語を吸収します。)
難しい話を抜きにしても、英語は、大好きなお母さん、お父さんといっしょに楽しみながら少しずつ取り入れていく、ぐらいのスタンスでゆるーくはじめるのがいちばん。
お子さまに「英語=楽しい!」と感じてもらうために一家に一冊、ぜひどうぞ!
第1章
子どもが英語好きになる!
イマージョン教育のすすめ
イマージョン教育とは
わたしがイマージョン教育をおすすめする理由
おうちでお母さまと英語あそびをしたほうがいい理由
第2章
親子で楽しい!
英語あそび50選
1 ことば
アニマルあみだ
リモコンであそぼう
すきなたべものいえるかな
2 からだ
おふろであそぼう
おうまさんごっこ
しっぽとりであそぼう
3 かく
よていひょうをつくろう
クレヨンいろあそび
「ありがとうカード」をつくろう
4 ゲーム
おかしでぱっくん
おとあてゲーム
どうぶつしんけいすいじゃく
5 ごっこ
ケーキをつくろう
おふろでカレーライス
どうぶつえんをつくろう
第3章
もっとイマージョン教育について知りたい方へ
○現地レポート!
わたしがアメリカで出会ったイマージョン教育
○Q&A 英語あそびの疑問に答えます!
早くから英語をはじめさせたほうがいいの?
ネイティブでもないのに、親が英語で子どもに話しかけてもだいじょうぶでしょうか?
子どもがあまり興味を示さないときはどうすればいい?
子どもに英語の絵本を読ませたいのですが、効果はあるでしょうか?
○おすすめ英語あそびアプリ12選
百瀬淑子
1989年生まれ。幼稚園、高校、短大等を設立した祖父、高校教師の父といった教育一家に生まれる。保育士・幼稚園教諭・小学校英語指導者資格取得。大学在学中にアメリカ・オレゴン州に留学。
幼稚園でのインターンの中で、イマージョン教育に感銘を受ける。この教育を日本で行ったらもっと英語学習の幅が広がるという確信を抱え帰国。その後、「出版甲子園」の存在を知り応募、入選を果たす。
ブログはこちら http://eigoasobi.info/
白井恭弘
東京都出身。上智大学外国語学部英語学科卒業。
浦和市立高校教諭を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)修士課程、博士課程修了、Ph.D.(応用言語学)。大東文化大学外国語学部英語学科助教授、コーネル大学現代語学科助教授、同アジア研究学科准教授(tenured)、などを経て現在、ピッツバーグ大学言語学科教授。 専攻は、言語学、言語習得論。
著書に、『外国語学習に成功する人、しない人』(岩波科学ライブラリー、2004年)、『外国語学習の科学』(岩波新書、2008年)、『しゃべる英文法』(コスモピア、2009年)、『英語はもっと科学的に学習しよう』(中経出版、2013年)、『ことばの力学』(岩波新書、2013年)などがある。