※本書は、コンビニ限定書籍「自分と他人のホンネがわかる心理学」を電子化したものです。
「あの人に何でこんなことをしたのだろう」
「自分は周りからどう見られているのだろうか」
これらの悩みは、他人のホンネがわからないことから起こります。
そのようなときに役に立つのが心理学。
他人の行動の裏に隠されたホンネを読み解くヒントになります。
相手のホンネがわかれば、人間関係もよりよいものにできるでしょう。
実は心理学でわかるホンネは他人のものだけではありません。自分自身のホンネを知るためにも心理学は有効活用できます。
たとえば、テストの直前に急に部屋の掃除を始めたり、ゲームに熱中してしまった記憶はないでしょうか。
これは「セルフ・ハンディキャッピング」と呼ばれる心理的作用が働いているからです。
テストで不利になる行動をとることで、点数が悪かったとしても「本気になればできる」と言い訳することができます。
失敗を自分以外の外的要因のせいにしたいという心理が無意議に働いているのです。
しかし、実際にテスト前にゲームをしているときに、自分のそのようなホンネに気づくことはできません。
心理学で無意識の中に潜むホンネを学ばない限り、改善することはできないのです。
心理学は心と行動についての科学的な「学問」であると同時に、私たちの日常生活で有効活用できる「道具」でもあります。
本書で心理学を学ぶことで人生をよりよいものにできれば、著者としてこんなにうれしいことはありません。
(はじめに より)
渋谷昌三
「なにげない言葉」や「しぐさ」「くせ」などから、人の深層心理を追求する独自の人間観察学を開拓。現代心理学の研究成果を恋愛やビジネスに応用した著書多数。現在、目白大学人間社会学部教授。
「人と人とは「ほめ言葉」がすべて』『「人づきあい」の上手い人下手な人』『「口のきき方」で人は9割わかる』『「人との距離感」が上手い人下手な人』『人を傷つける「言い方」元気にする「言い方」』など。