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チャイナ・ジレンマ
著 |小原雅博
1100円(税抜)
ページ数:304
発売日:2012年6月22日
ISBN:978-4-7993-1176-9
  • 商品説明
  • 目次
  • 著者情報
「チャイナ・ジレンマ」とは、めざましく経済成長を続ける中国がもたらす経済チャンスと、一方で軍事力の伸長や体制・価値観の軋轢が生む政治・安全保障リスクの「ジレンマ」のことだ。

日本のみならず、少なからずの国々が、このチャイナ・ジレンマに直面している。この「チャイナ・ジレンマ」にどう向き合うか、経済チャンスを拡大しつつ、政治・安全保障リスクを低減していくという対中関係のマネージメントは難度を増している。

また、中国は驚異的な成長を続ける一方で多くの矛盾や課題に直面している。習近平新指導部は経済の成長と社会の安定をどう維持していくのか。

現役の外交官として対中外交に関わった著者が、10 年ぶりの最高指導部交代という政治移行期を迎え、「大復興する」中国の現状と行方を政治、経済、社会、外交、軍事面から論じ、薄煕来失脚の意味から政治体制改革の展望まで踏み込み、中国モデルの耐久性を考察する。

小原雅博


東京大学大学院法学政治学研究科教授
1955年、徳島県生まれ。博士(国際関係学)。東京大学卒、UCバークレーにて修士号取得。1980年に外務省に入り、アジア大洋州局審議官、在シドニー総領事、在上海総領事などを歴任した後、2015年より現職。復旦大学(上海)客員教授も務める。
著書に、『日本の国益』(講談社現代新書)、『東アジア共同体』『国益と外交』(ともに日本経済新聞出版社)、『境界国家論』(時事通信社)、『チャイナ・ジレンマ』、『外交官の父が伝える素顔のアメリカ人の生活と英語』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)『日本走向何方』(中信出版社)など。
東大では、現代日本外交を担当。外交官としての実務経験と大学での理論研究に基づく国際政治学を探求。Critical thinkingによる授業を重視。
「白熱ゼミ」をオトバンクで放送中。また、10MTVオピニオンにて「大人のための教養講座」配信中。