スキルアップ本や仕事術本を100冊読むより、本書でビジネス思考の「型」を学び、自分の頭で考える習慣をつけよう
本書の著者は、かたや税務会計のプロフェッショナルで、かたやソフトウェア開発の辣腕プロジェクトマネジャー。
分野は異なるが、それぞれビジネスの現場に身を置きながら、数多くの場面に遭遇し、多くのビジネスパーソンたちに出会ってきた。
そんななかで気がついたのは、どんな局面にあっても必ず成果を出す人と、そうでない人がいるということ。
その違いは、いったいどこにあるのだろう?
それは知識やスキルの量などではなく、知識やスキルを運用する「頭の土台の性能」にある、というのが二人の結論だ。
コンピュータにたとえれば、知識やスキルがアプリケーションソフトウェアであるのに対し、それを運用する土台(=頭)はOSであるといえよう。
頭の回転が速い人は、このOSレベルの能力が高いのだ。
これら土台の性能が低ければ、いくら知識やスキルを集めても成果を上げることは難しい。
この土台のことを、本書では「素アタマ」と呼ぶ。
「素アタマ」とは知識やスキルの基盤であり、それらを運用する知的運用能力をさす。
「素アタマ」のいい人は、どんな分野でも成果を出すことができる。
本書では、「素アタマ」のいい人の思考習慣やマインドを45項目にわたり紹介する。
これらは知識やスキルと違い、一朝一夕に獲得できるものではないかもしれない。
しかし一歩一歩鍛錬を積み重ねることで、その「運用能力」をひとたび身につければ、ビジネスパーソンとしてのステージは必ずや上がるはずだ。
守
心構えを知る
基礎を鍛錬する
問題に取り組む
破
先を読む
作戦を立てる
常識を疑う
離
次元を上げる
場を読む、人を知る
久保憂希也
株式会社KACHIEL・株式会社Inspire Consultingなど、多数の会社を全国的に経営。「元国税」で、その後、東証一部上場企業で新規事業の立ち上げ・事業提携などを担当。現在は、税理士を中心とした士業向けに、多数のセミナーを開催。
また、M&Aの仲介・記帳代行業の会社を運営。一般向けには、知識レベルが高い適正な士業を紹介するサービス等を展開。
『経理以外の人のための 日本一やさしくて使える会計の本』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)『文系ビジネスマンでもわかる数字力の教科書』(大和書房)など、会計・税務・数字(専門書を含む)を中心に著書多数。
芝本秀徳
人と組織の実行品質を高めるコンサルタント。
品質と納期が絶対の世界に身を置き、ITベンダーにおいて大手自動車部品メーカー、大手エレクトロニクスメーカーのソフトウェア開発に携わる。その後、パッケージソフトウェアの開発、マーケティングを統括するプロダクトマネジャーを経験したのち、コンサルタントに転身。現在は幅広い業種を対象に、戦略策定、経営幹部育成、PMO構築、ITシステム構築支援など、クライアントとともに問題解決をおこなうファシリテーション型コンサルティングを展開。現場と経営をつなぐ問題解決の手法には定評がある。
著書に『誰も教えてくれない考えるスキル』『プロセスデザインアプローチ 誰も教えてくれないプロジェクトマネジメント』(以上、日経BP社)、『頭の回転を速くする45の方法』(久保憂希也との共著、ディスカヴァー・トウェンティワン)など、多数。
連絡先:株式会社プロセスデザインエージェント
info@processdesignagent.jp