「もしかしたら、わたし自身のからださえも、悪霊がつくり出した幻影かもしれない!」
デカルトの考え抜く様をユーモアたっぷりに描くプチ哲学シリーズ第4弾!
デカルトは『方法序説』のなかで、少しでも疑わしいものがあれば、それらを全て偽りとして退け、徹底的に疑うことから始めました。彼は、目の前に広がる世界も悪霊の謀略による幻覚かもしれないと疑いました。けれども彼は、どうしても疑い得ないただひとつのものがることに気づいたのです。それは、疑っている「わたし自身」の存在です。こうして、哲学史上もっとも有名な命題のひとつである「我思う、ゆえに我あり」は生まれました。