元フジテレビキャスターにして、ペンシルバニア大学ウォートンMBA、
米国の投資運用会社で働いた著者が見た、市場を動かすプレーヤーたちの実像とは?
投資機関で働く金融プロフェッショナルの多くは、他人の資産を運用するために雇われた「マネーの代理人」に過ぎず、勤勉に働き、懸命に自分の家族を支えようとする生活者なのだ。
そもそも「投資家」とは誰だろう。
また投資家が動かすマネーはどこから来ているのだろう。
我々の誰もが組み込まれているマネーの仕組みの機能不全を防ぎ、
社会にとって健全なものとして維持するにはどうしたらよいのか。
「外資」投資業界で働く人々の生の姿も追いながら、読者の方々と一緒に考えていきたい。
(プロローグより)
・「マネーの代理人」としての投資運用業
・グローバルファンドから見た日本株
・投資マネーと社会の望ましい関係とは ほか
小出フィッシャー美奈
1982年にフジテレビにアナウンサーとして就職。ニュース番組のキャスターなどを務めた後、記者職に転向。政治記者として総理官邸、自民党、野党、外務省担当、また外信デスクなどを経験。MBA留学後、投資業界に転職し、外資系証券会社、ニューヨークのヘッジファンドやボストンの大手投資運用会社で日本株のアナリストやポートフォリオマネジャーを務める。2016年に一線を退いたのを契機に本書を執筆。1986年フィリピンでのマルコス政権崩壊の取材で放送批評懇談会のギャラクシー月間賞(奨励賞)受賞。ジョンズ・ホプキンズ大学ポール・H・ニッツェ高等国際関係大学院(SAIS)修士、ペンシルバニア大学ウォートン経営学修士(MBA)。米国証券アナリスト(CFA)資格保持者。