ブーバー・キキという心理学の実験があります。
トゲトゲしたイラストとふわふわしたイラストを見せて、
どちらがブーバーでどちらがキキだと思うかを聞くというものです。
多くの人が、トゲトゲした形をキキ、ふわふわした形をブーバーだと答えます。
私たちは、音と形を自然と結びつけているようなのです。
ブーバー・キキと同じようなことを
あかちゃんにやってもらってできあがったのがこの絵本です。
「モイモイ」と「キーリー」という言葉を聞いたときに
あかちゃんが思い描いているかもしれない形が、
オノマトペの世界を旅していきます。
あかちゃんと一緒に、言葉と形の不思議なつながりを味わってみてください。
みうらしーまる
イラストレーター・絵本作家
著書に絵本『うんぽっとん』(金の星社)、『ウポポウポポポポタージュスープ』『かぶとん』(鈴木出版)、『うみのえほん ぼく、うまれたよ』(教育画劇)などがある。
開一夫
東京大学大学院総合文化研究科広域システム科学系教授。一般社団法人 赤ちゃんラボ5.0 代表理事。「赤ちゃん学」を専門とし、東京大学赤ちゃんラボを運営。乳幼児も「正義の味方」を応援することを明らかにするなど、ユニークな研究を行っている。すべての子どもを笑顔にする!をモットーに、2024年6月、一般社団法人赤ちゃんラボ5.0を発足。子ども達が成長していく上で必要となる社会基盤について探求するとともに、発達データの新たな活用のための枠組みに取り組んでいる。https://aka-lab.jp/
著書に、『赤ちゃんの不思議』『日曜ピアジェ 赤ちゃん学のすすめ』(ともに岩波書店)、『ソーシャルブレインズ:自己と他者を認知する脳』(東京大学出版会)、など多数。絵本の監修として、『もいもい』『モイモイとキーリー』『うるしー』『もいもい どこどこ?』(いずれもディスカヴァー)などがある。乳幼児向けTV番組「シナぷしゅ」(テレビ東京)の監修を行っている。