算数では、一つの「問題」に対して「答え」はいつも一つだ。しかし、問題の「解き方」というものは何通りもある。これは、日常生活でも同じことがいえる。例えば、仕事で「売り上げを延ばすためには?」という課題があれば、その解決法には何通りものやり方があるだろう。本書では、この何通りものやり方を「ひらめく」ためのトレーニングとして、小学算数をベースにした選りすぐりの問題を集めた。「答え」はすぐにわかるかもしれないが、何通りもの解き方すべてを正解するには、きっと頭をひねるはず。最後の「1通り」がひらめいたときには、「なるほど!」と、痛快な気分が味わえ、創造的思考力が高まる!
Part 1 図形編
台形の面積を求めよう!/複合図形の面積を求めよう!/面積から長さを求めよう!/円すい台の回転数は?/他
Part2 数編
碁石の数は?/ルートは何通り?/整数Nの正体は?/1が使われている回数は?/他
Part3 文章題編
混んでいるのはどちら?/みかん・りんごの値段は?/食塩の濃度/追いつくのはどこ?/図書館から公園までの道のりは?/他
伊藤邦人
立命館小学校教諭。
大阪府出身。京都教育大学を卒業後、学習塾に勤務。学習塾にて、The Teachers of the Year大賞を受賞。その後、立命館小学校にて教鞭をとる。学習塾のよさと小学校のよさを融合させた新しい教育システムを構築。「クリエイティブ」を教育の柱とし、子どもを最大限伸ばす学級づくり・授業づくりの研究を進めている。著書:共著に、『文章題プリント』『図形プリント』(学研)など多数。単著に、『マニュアル授業から脱却する! 算数のクリエイティブ授業 7の仕掛け・30の演出』(明治図書)がある。