全国の書店員が「世に出したい」新作を選ぶ、エンタメ小説新人賞
第1回 本のサナギ賞 大賞作品
天保八年、飢饉の村から 9歳の少女、駒乃(こまの)が人買いによって江戸吉原の大遊郭、扇屋へと口入れされる。
駒乃は、吉原のしきたりに抗いながらも、手練手管を駆使する人気花魁、艶粧(たおやぎ)へと成長する。
忘れられぬ客との出会い、突如訪れる悲劇。苦界、吉原を生き抜いた彼女が最後に下す決断とは…。
志坂圭
岐阜市在住。コンピューター関連企業に就職。その後、自動車部品製造企業に転職。退職後、執筆を続ける。
2014年、『滔々と紅(ルビ:とうとうとべに)』で第1回本のサナギ賞大賞を受賞。