有島武郎と波多野秋子、芥川龍之介と芥川文、島村抱月と松井須磨子、ナポレオンとジョセフィーヌ、シューマンとクララ……etc.
メールも電話もなかった時代。狂おしいほどの熱情を文字に込め綴り、祈るような思いで封をした英雄や文豪たち。その熱情溢れる手紙の数々を、せつないパリの写真とともに送る一冊。
思いを伝える手段がとても簡単になってしまった今、彼らの愛を表現する言葉の豊かさ、その情熱に、心が震えるでしょう。また、それぞれが生きた時代背景から、いかに恋人たちが「会う」瞬間を待ち望み、大切にしていたかが偲ばれます。
思わずペンをとり、ラブレターを書きたくなるはずです。