観客動員数が減り、地上波テレビ中継の視聴率も低迷している日本プロ野球。しかし、1990年代半ばまで、日本のプロ野球と米メジャーリーグの売上規模はほぼ同じだった。現在、メジャーは規模を拡大し、日本との差は4倍にも広がっている! その違いはどこにあったのか?
高度なビジネスマネジメントでリーグ全体の発展をとげたメジャーと、選手の実力はありながらも各球団が個別に利益を追求してきた日本プロ野球---。これは、現在の閉塞する日本産業構造そのものといえるだろう。
ビジネスコンサルタントとして、プロ野球界にかかわってきた著者が、次世代の夢を創るスポーツ=プロ野球の徹底改造論を提案。本書は、日本の産業が再浮上するための大きなヒントにもなるだろう。
並木裕太
フィールドマネージメント代表取締役。1977年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。ペンシルバニア大学ウォートン校でMBAを取得。2000年、マッキンゼー•アンド•カンパニー入社。アジア太平洋地区航空グループリーダー、マッキンゼー•スクール•オブ•リーダーシップ校長などを歴任。2009年、フィールドマネージメントを設立。エレクトロニクス、自動車、航空、インターネットなどの産業で日本を代表する企業の経営コンサルタントを務める。プロ野球では、オーナー会議へ参加、パ•リーグのリーグ•ビジネス、ファイターズやイーグルスのチーム•ビジネスをキーマンとともに作り上げている。日本一の社会人野球クラブ•チーム「東京バンバータ」の球団社長兼GMでもある。サッカーでは、Jリーグの経営コンサルタントも務め、湘南ベルマーレやヴィッセル神戸の経営支援も行っている。著書に『ぼくらの新•国富論』『日本プロ野球改造論』『ミッションからはじめよう!』(いずれもディスカヴァー)。