人は出会って2、3秒で無意識のうちに相手の印象を決めてしまう。
こんな恐ろしいデータが物語るように、面接や職場や人間関係、恋愛まで
第一印象の好感度で人生が左右されるといっても過言ではありません。
その「好感度」が残酷なほどすべてを決めるのが、マスコミ、とりわけアナウンサーの世界。
80歳のおばあちゃまから5歳のお子様まで、老若男女に好かれなければ仕事にならないのが現実です。
例えば、とびきりの美人だから、人気アナウンサーになれるとはかぎりません。
お茶の間の好感度がすべてのため、美しすぎることは時として諸刃の剣に。
むしろ美しいがゆえに高飛車なイメージが強く、仕事を干されるアナウンサーもいれば、美人ではなくても引っぱりだこのアナウンサーもいます。
それはひとえに、好感度の差なのです。
どれほどすばらしい内面を持っていても、優しい心を持っていても、それがストレートに相手に届くとはかぎりません。
「誠実さ」や「思いやり深さ」をわかってほしいと願っても、第一印象でつまずいてしまえば、その印象を挽回することは難しいのです。
だからこそ、「最高の第一印象」を手に入れることが必須となります。
この本では、アナウンサーが失敗を繰り返しながら体得してきた
「初対面で好感を持ってもらうため」の技術を“テクニック”として紹介します。
「足は時計の12時と10時にそろえて立つ」「ヒールは5センチまで」「枕をしない」
「プロのスピーチ術“マリョク”を使う」「プロのスピーチ術“3つの輪”で話す」
「断るときは肯定サンドイッチで」「5秒でメニューを決める」等々、
66のルールを現役アナウンサーが初公開。
瞬時に相手に好感を持ってもらうためには、ある程度の技術やテクニックは必要です。
商談や面接など人生を左右する重要な場面で、
人間関係や恋愛などプライベートなシーンで、ぜひ活用してください。
田中未花
フェリス女学院大学卒業後、SBS静岡放送アナウンサー、NHKさいたま放送局キャスター・リポーターを経て、ジョンロバートパワーズスクールでマナー全般を習得。日経CNBCにて経済キャスターを務めた後、アナウンサーとして培った「好感を持たれる話し方」を伝え、内面から輝く心豊かな話し手を育てること、立ち振る舞いの技術を交えた独自の「イメージコンサルティング」を普及させることを目的に、独立。フリーアナウンサーとしての活動のかたわら、魅力的な話し方やマナーについての講習等を行っている。