わが国のコーチング界をリードする第一人者による、誰にでも、今すぐできて、自然に続く、究極の人材マネジメント・メソッド。それが、この「3分間コーチ」です。
骨子は、著者がニューヨーク大学での講演でも話し、世界中から集まったコーチ達の喝采を浴びました。
もともとは、アメリカで生まれ、著者は、はじめてそれを本格的に日本に導入したことで知られますが、それを、日本ならではの人材マネジメント手法として進化させ、それが、欧米からも注目されているのです。
その基本は、コーチングのスキルではなく、まず、部下のために3分の時間をとること、部下のことを考える時間をとることです。マニュアル通りの質問技術を覚えることではなくて、部下を理解し、部下に話させ、部下を成長させることを目的とします。
では、具体的に、どんなときに、部下は、上司との会話を求めているのか?
本書では、その「場面」をあげることに重点が置かれています。
なぜなら、さまざまなマネジメント法はあっても、実際に、いつ、どんな場面で、どんなふうにつかったらいいのかがわからず、結局はつかわれないのがほとんどだからです。
さらに、今すぐにでも可能で、部下にも上司にも負担がかからず、かつ、効果が高い。
そんな方法があるの? と思われるかもしれませんが、あるのです。
まずは、お読みになってみてください。
二人きりのお店から、部下が何百人もいるような大企業まで、部下がひとりでもいる人なら、必ず役立ちます。
もし、みんなが「3分間コーチ」になったら、仕事は、会社は、日本は、どんなにか、毎日が生き生きと、右肩上がりの成長となることでしょう。
なお、おまけとして、随所につけた、マネジメントの小さなチップス、「3秒間ナレッジ」も、これは、いい!
伊藤守
株式会社コーチ・エィ ファウンダー。日本人として初めて国際コーチング連盟(ICF)よりマスターコーチ認定を受けた日本のコーチング界における草分け。コーチングを日本に 紹介し、1997年に時代に先駆けてコーチ養成プログラムを開始。2001 年には、エグゼクティブ・コーチング・ファームとして株式会社コーチ・エィを設立し、以来、こ れまでに数多くの企業のリーダー開発や組織風土改革に携わる。著書は 『3分間コーチ』『コーチング・マネジメント』『コミュニケーション100の法則』『自由な人生のつくり方』(ディスカヴァー)、『もしもウサギにコーチがいたら』( 大和書房 )ほか多数。