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学びを最大化するTTPSマネジメント
著 |中尾隆一郎
著 |鈴木利和
著 |肱岡優美子
1600円(税抜)
ページ数:152
発売日:2020年12月18日
ISBN:978-4-7993-2699-2
  • 商品説明
  • 目次
  • 著者情報
なぜリクルートのスーモカウンター事業は急成長できたのか

「徹底的にパクって、進化させる」
この頭文字をとって造られた「TTPS(ティーティーピーエス)」は、
本書の著者の一人である中尾隆一郎がリクルートで
スーモカウンターの責任者をしていた時期に、
仲間と一緒に試行錯誤しながら事業を成長させていく際に
考えついた言葉であり、実践していた方法論です。

当時のスーモカウンターは、6年間で
売上30倍、店舗数12倍、従業員数5倍という成果を残しました。
この急成長は、中尾が責任者の役割を離れた後の6年間で
さらに3倍以上の売上成長を実現したことからも分かるとおり、
特定の個人やチームに依存するノウハウではなく、組織に定着できる方法論です。

特定のデキる個人やチームが成果を出して、
組織を大きくする事例はいくらでもあります。
スーモカウンターが優れていたのは、
全国にあるスーモカウンターの従業員や店舗から、
高い業績をあげている個人やチーム(ハイパフォーマー)のノウハウや
最高にうまくいった成功事例(ベストプラクティス)を共有して、
それを組織全体で、全従業員がTTPしていったところにあります。
その結果、スーモカウンターは凄まじいスピードで成長することができました。

本書では、TTPSの全体像や実行のポイント、事例、応用の仕方などについてまとめています。
このTTPSという方法を学ぶことを通じて、自律自転する人や組織をつくることができます。

さあ、はじめましょう!
はじめに
この本の使い方
序章 スーモカウンターから始まったTTPS

1章 TTPSの全体像と実践ステップ
1 TTPSの全体像
2 G-POPと制約条件理論
3 ステップ1 ゴールを設定する
4 ステップ2 TTPするところを見つける(制約条件理論)
5 ステップ3 ベストプラクティスを見つけて仮説を立てる
6 ステップ4 学びの仕組み化でサイクルを回す
7 ステップ5 進化させる
8 TTPSシートとG-POPシート

2章 TTPSを実践するコツ
1 実践のコツ1 TTPする対象は「最高の成功事例」を選ぶ
2 実践のコツ2 ただパクるのではなく「徹底的に」パクる
3 実践のコツ3 TTPSがうまくいかない3つの壁を越える
4 実践のコツ4 振り返りは2つ以上の視点で行う
5 実践のコツ5 仕組みにして、習慣化する

3章 TTPSの実践プロジェクト事例
1 TTPS勉強会――事例からTTPSする「学習する組織」の実践
2 ありえる楽考――学習し続ける組織の事例
3 中尾塾
4 NMIプロジェクト

4章 日常で使える応用事例
1 会議への応用
2 1on1ミーティングからグループコーチングへの進化
3 ハイパフォーマーの好業績のポイント把握とチームビルディング
4 TTPSのさらなる可能性

5章 自律自転する人と組織に向けて
1 学び方を知っているか、協力し合うことができるか
2 TTPSゲーム

おわりに

コラム1 プレゼンをするときにTTPしたい4つのポイント=TCME
コラム2 「あてにいく」習慣の罠

中尾隆一郎


中尾隆一郎 Ryuichiro Nakao
株式会社中尾マネジメント研究所(NMI) 代表取締役社長
株式会社旅工房取締役、株式会社LIFULL取締役、LiNKX株式会社監査役
1989年リクルート入社。29年間で主に住宅、人材、IT領域に従事。住宅領域の新規事業であるスーモカウンターを6年間で売り上げを30倍、店舗数12倍、従業員数を5倍にした立役者。リクルートテクノロジーズ社長時代はリクルートグループ全体の方針「ITで勝つ」にIT人材大量採用で貢献。リクルートテクノロジーズ代表取締役社長、リクルート住まいカンパニー執行役員等を歴任後、株式会社中尾マネジメント研究所(NMI)を設立。
専門は事業執行、事業開発、マーケティング、人材採用、組織創り、KPIマネジメント、OJTマネジメント、管理会計など。良い組織づくりの勉強会(TTPS勉強会)主催。著書に『最高の結果を出すKPIマネジメント』(フォレスト出版)ほか多数。

鈴木利和


鈴木利和 Toshikazu Suzuki
合資会社ベルノート 無限責任社員
1991年リクルート入社。「全員がリーダーシップを発揮する創造的な組織づくり」を入社動機に、研修プログラムの商品開発に従事。2005年、新商品・サービスをつくるプロジェクトを通じてのリーダー育成と組織づくりのコンサルティングを事業化。2010年、ベトナムでのコンサル会社の子会社立ち上げプロジェクトに従事。ベトナムが縁でスーモカウンターでの取り組みを知り、自律自転の組織づくりを広めるためにTTPS勉強会を始め、実践の場としての「ありえる楽考」を主催。

肱岡優美子


肱岡優美子 Yumiko Hijioka
国内大手IT企業にて、Employee Experienceを軸としたインターナルコミュニケーションデザインに従事。「人と組織をエンゲージする」をモットーに、グラフィックファシリテーションを活用した場づくりや社内広報活動を行っている。2018年よりTTPS勉強会事務局に参画。