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時間がない人が学び続けるための知的インプット術
著 |三輪裕範
1000円(税抜)
ページ数:288
発売日:2019年10月24日
ISBN:978-4-7993-2563-6
  • 商品説明
  • 目次
  • 著者情報
変化の激しい現代社会の中で、ビジネスマンがやりがいのある充実した人生を送るためには、今よりも能力を向上させて、自分自身の市場価値を高めていく以外に方法はありませ ん。
何事も猛スピードで陳腐化していく時代にあっては、一瞬でも立ち止まって いては、取り残されていくだけです。
今後は、企業もますます少数精鋭主義に徹していかざるを得ないことを考えると、社員一人 ひとりが、どれだけ能力を向上させることができるかが、企業の盛衰を決定づけることになるでしょう。
これまでは、いくら頑張っても年功序列の壁を打ち破ることは難しかったのですが、今や、個人の能力や実力次第で、その壁を打ち破ることが可能になってきたからです。そこで、これ まで以上に重要になってきたのが、自分の能力や価値を高めるための勉強です。
本書では、このように、厳しいと同時に大きなチャンスの時代に生きるビジネスマンの方々に対して、どのように勉強すれば自分自身の能力と価値を高めることができるか、その方法に ついて書きました。
具体的には、
① 時間の作り方
② 読むべき本の選び方
③新聞・雑誌の読み方
というビジネスマンにとって、最も重要で関心が高いと思われる三つのことに焦点を絞って詳述しています。
これまでにも、ビジネスマンのための勉強法に関する本は数多く出版されてきました。しかし、そうした本のどれを読んでも、時間に追われる毎日をすごすビジネスマンには、何か違和 感を覚えたり、あまり現実的ではないと感じたりすることが多々ありました。
おそらく、そのように感じた理由の一つは、そうした本の著者の多くが、学者や評論家などといった、基本的には勉強することを職業とし、勉強のための時間を作り出すことについては、 あまり気にする必要のない方々であったからではないかと思います。
そこで本書の執筆にあたっては、皆さんと同じビジネスマンとしての立場から、どのようにすれば勉強のための時間を作り出すことができるのか、また、そうした時間を利用して、どのような方法で本や新聞・雑誌を読んでいけばいいのか、といったことについて、できるだけ具体的な事例や方法を挙げて説明するように心がけました。
毎日、会社での仕事に追われ、経済的にも、時間的にも、余裕のない毎日を送っている同じビジネスマンの一人として、皆さんと同じ土俵で悩み考えることができたのではないかと思います。
今後、皆さんが勉強をされていく上で、本書が少しでもお役に立つことができるならば、筆者としてこれにすぎる喜びはありません。
第1章 時間はこうして作り出す
人生最大の難題は「時間をどう作るか
年間600時間を作り出そう
「一万時間」の法則
最も大切なのは「とにかく毎日続ける」こと
早起きのすすめ
朝の1時間は夜の3時間に匹敵する
昼休みも有効活用する
いったん決めたら勇気をもって貫く
昼休みから年間100時間が作り出せる
「スキマ時間」を無駄にしない
語学学習にはスキマ時間がぴったり
スキマ時間に一区切りを読み切れる本を選ぶ
総合雑誌・経済誌は読むページだけ切り取って持ち歩く
「スキマ時間」を過大評価してはいけない
通勤時間の利用法 時間の適材適所を考える
違ったジャンルの勉強を組み合わせる
時間量を増やすだけでなく密度を上げる
不遇時代こそ勉強のチャンス
酒・新聞・テレビ・スマホとのつき合い方
お酒の誘いをどう断るか
能力を磨くために時間を作り出す

第2章 よい本はこうして選ぶ
やっぱり読書が勉強の王道
ビジネスマンにとって読書の目的は?
本は借りるのではなく買う
本を買うべき理由 1 自分で買ってこそ選書眼が養われる
本を買うべき理由 2 読書環境を作れる
本を買うべき理由 3 手元にないと、その本との縁が切れてしまう
なじみの書店を持つメリット
海外にも行きつけの書店をもつ
古本屋を活用する
本選びのポイント 1 「目次」「前書き」「解説文」を見る
本選びのポイント 2 文章が論理的で明晰であるかどうかを見る
本選びのポイント 3 形容詞の使い方を見る
本選びのポイント 4 著者の略歴を見る
新聞の書評欄を活用する
新聞書評の問題点 1 独善的である
新聞書評の問題点 2 短すぎる
新聞書評の問題点 3 「仲間褒め」が多い
新聞書評の問題点 4 自社発売の本を褒める
オンライン・ブックストアの書評を参考にする
書籍広告を注意深く見る
本の中で紹介されている本を調べる
ブックガイドを活用する
入門書の選び方は難しい
お手軽本を積極的に活用する
学習参考書と教科書は役に立つ
子供向けの本はこう使う
マンガで名著を理解する

第3章 新聞・雑誌はこうして読む
新聞を読み過ぎてはいけない
週末に「まとめ読み」する
新聞からの効果的な情報収集法 1 事実と憶測を区別する
新聞からの効果的な情報収集法 2 特集記事と定期コラムを中心に読む
新聞からの効果的な情報収集法 3 「論理の連鎖」を考える
新聞からの効果的な情報収集法 4 用語の違いに注意する
新聞からの効果的な情報収集法 5 「ベタ記事」に注目する
新聞からの効果的な情報収集法 6 海外駐在記者の英語力を信じない
週刊経済誌の読み方
総合月刊誌の読み方
情報月刊誌の読み方

三輪裕範


1957年兵庫県生まれ。神戸大学法学部を卒業後、伊藤忠商事に入社。1991年にハーバード・ビジネス・スクールにて経営学修士号(MBA)を取得後、ニューヨーク店経営企画課長、大蔵省財政金融研究所主任研究官、経団連21世紀政策研究所主任研究員、伊藤忠商事会長秘書、調査情報部長、伊藤忠経済研究所長等を歴任。その後、伊藤忠インターナショナルSVP兼ワシントン事務所長を務める。著書は『時間がない人が学び続けるための知的インプット術』『幸福のための努力論』『ハマトンの知的生活のすすめ』『今度こそすらすら読めるようになる「ニュース英語」の読み方』(以上、ディスカヴァー)、『ビジネスマンの英語勉強法』『50歳からの知的生活術』(以上、ちくま新書)など多数。