本書は1956年にアメリカで出版されて以来、「人間関係のバイブル」として幅広い読者に支持され、カーネギー『人を動かす』と並ぶ世界的名著となっている。
著者レス・ギブリンはこのように言う。
「人間関係の極意とは、お互いの自尊心を満たすようなやり方で相手とかかわることだ。これこそが人とかかわって本当の成功と幸福を手に入れる唯一の方法である」
相手を服従させるのでも、相手にへつらうのでもなく、相手の自尊心を満たすコミュニケーションによって行動を起こさせ、自分もメリットを得る。これが著者が本書を通して説く理想の人間関係だ。
読者が営業マンならば顧客との関係、管理職ならば部下との関係、親ならば子との関係において必ず役に立つヒントを見出せるだろう。
レス・ギブリン
アメリカの心理カウンセラー。人間関係のエキスパートとして知られ、人間の本質に関する深い洞察が好評を博す。本書の原著は1968年の刊行以来、半世紀にわたり読み継がれる不滅の名著として世界中でロングセラーとなっている。邦訳著書に『人を動かす原則』『人望が集まる人の考え方』(以上、ディスカヴァー)、『「人を動かす」ために本当に大切なこと』『セールスの本質』(以上、ダイヤモンド社)がある。
弓場隆
翻訳家。主な訳書に『心の持ち方』『人望が集まる人の考え方』(いずれもディスカヴァー刊)、『一流の人に学ぶ自分の磨き方』(かんき出版)、『「人の上に立つ」ために本当に大切なこと』(ダイヤモンド社)などがある。